隠者の宿命
詩を書くということは
こころを見つめるということです。
一点を凝視し続けるように自分のこころ、
或いは他人のこころの深部を探ってゆくと
じんわり広がるように模様が
それぞれの形に焙り出されてゆきます。
焙り出されるまでは
じっと目を凝らし息をつめその間、
音の無い状態であることが望ましいのです。
だから詩人にはひとりの時間が必要で、
時に隠者のように身を隠している。
しかし、自分のこころなら未だしも
他人のこころを覗くと当然ながら
いやがられます。笑
だから詩人のモデルになる人は
並大抵の精神力では保たないと思います。
誰もが詩人のモデルになりたがるけど、
心なんて覗かれない方がいいに決まってます。
もしも詩人から関心を強く持ってもらえない
としたら、それは思いやりに他なりません。
ちなみに私には二人モデルが
いるにはいますが、
どちらも狂人すれすれだと思ってます。
そしてこころを暴く側のわたしも。
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